透明資産とは?

「クリスプ・サラダワークス」が取り組む、コロナウィルス禍での外食の社会貢献

〜「クリスプ・サラダワークス」が取り組む
コロナウィルス禍での外食の社会貢献〜

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外出自粛の流れは一向に変わる気配がなく、
多くの飲食店は厳しい経営環境に置かれています。

東京の新宿や銀座、大阪のキタやミナミといった
日本を代表する繁華街でも人の姿がめっきり少なくなり、
文字通り火の消えたような状態が続いています。

店を開けておくための最低限のコストすら
回収できないとなれば、

いっそ閉めてしまおうと考えるのも
無理からぬところです。

実際に先ごろ、

大手外食企業の㈱エー・ピーカンパニーが「塚田農場」をはじめ
ほとんどの店舗を当面の間休業すると決めました。

同社の店は多くが繁華街やオフィス街など、
自粛による影響が大きい場所に立地しています。

東証一部上場企業ですら
こうした対応を余儀なくされるところに、
事態の深刻さが表れています。

しかしこうした状況の中でも、
どうにかしてお客さまにアプローチし、

商品やサービスを通じて社会に貢献しようという
試みが続けられています。

たとえば、
サラダ専門店の「クリスプ・サラダワークス」。

お客さまが好みの野菜やドレッシングの組合せを選べる
“カスタムサラダ”を主力に、

首都圏で14店を展開していますが、
3月31日から全店をテイクアウトとデリバリーのみの
スタイルに移行しました。

公式モバイルオーダーアプリで注文してもらい、
店頭で受け取っていただくか、
直接お客さまの元に届けるという形です。

デリバリーは自社のシステムの他、
Uber Eatsも利用できます。

新型コロナウィルスの感染予防のため、
スタッフとお客さま、

お客さま同士の接触を
極力防ごうということです。

同社のカスタムサラダは
豊富なメニューバラエティとヘルシーさで
オフィスワーカーなどから高い支持を得てきました。

購入後に店で食事をすることはできませんが、
こうした状況の中でもサラダを

味わってもらえる方法はないかと考え、
この業態変更に踏み切ったとのことです。

クリスプ・サラダワークスではこれに先立って、
医療従事者に対してサラダを無償提供するという
サービスを開始しています。

医師や看護師、
事務職員や清掃スタッフなど
病院に勤務するすべての人が対象。

モバイルオーダーアプリで注文してもらい、
受け取る際に医療従事者・病院勤務者であることを示すIDを
提示していただくという形です。

いま世界中で、膨大な数の医療関係者が
コロナウィルスと戦っています。

また、多くの人が先の見えない不安に
押しつぶされそうになっています。

そうした中で外食は
いかに人々を元気づけることができるのか。

クリスプ・サラダワークスの取り組みは、
その方向の一端を示すものといえるでしょう。

ー勝田耕司

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