透明資産とは?

【透明資産を見つけた】 翌朝の出社時に感じる空気の重さが、その会社の回復力を正直に語っている

 

翌朝の出社時に感じる空気の重さが、その会社の回復力を正直に語っている

 

カフェで朝のコーヒーを飲みながら、

出勤していく人たちを眺めていました。

 

まだ眠気の残る顔。

少し早足の人。

駅に吸い込まれていく背中。

 

この時間帯には、

独特の空気があります。

 

一日の始まり。

そして実は、

昨日の続きでもある時間。

 

会社というのは、

この「朝の空気」に、

驚くほど正直です。

 

朝の空気は、前日の結果でできている

 

朝、会社に入った瞬間。

 

・空気が軽い

・少し張りつめている

・やたら重たい

 

この違い、

偶然ではありません。

 

朝の空気は、

前日の仕事の終わり方、

前日の言葉、

前日の表情が、

そのまま沈殿したものです。

 

人は寝ることで体は回復します。

でも、

空気は回復しない。

 

持ち越される。

 

回復力のある会社の朝

 

回復力のある会社の朝。

 

完璧ではありません。

眠そうな人もいる。

コーヒーを片手にしている人もいる。

 

でも、

空気が「動く」。

 

「おはようございます」

その声に、

ほんの少し力がある。

 

視線が合う。

挨拶の間がある。

 

「よし、始めるか」

そんな無言の合意が、

ゆっくり立ち上がる。

 

これは、

前日がどれだけ大変でも、

一度、立て直せている証拠です。

 

回復できない会社の朝

 

一方で、

回復できない会社の朝。

 

ドアを開けた瞬間、

空気が重たい。

 

音が少ない。

動きが鈍い。

挨拶が短い。

 

「おはようございます」

が、

音だけで終わる。

 

誰も、

昨日のことを口にしない。

 

でも、

身体の奥には、

まだ残っている。

 

未消化の不満。

言えなかった一言。

終わらなかった仕事。

 

これが、

静かに積み重なっていくと、

会社は“慢性的に重く”なります。

 

回復力は、メンタルの強さではない

 

ここで、

大切なことを一つ。

 

回復力は、

個人のメンタルの強さではありません。

 

「気合が足りない」

「切り替えが下手」

 

そういう話ではない。

 

回復できる空気が、用意されているかどうか

ただ、それだけです。

 

・昨日を引きずらなくていい空気

・やり直していい空気

・今日からまた始められる空気

 

これがある会社は、

人が折れにくい。

 

社長の朝の一言が、空気を決める

 

経営者にとって、

非常にリアルな話をします。

 

朝の空気は、

社長の最初の一言で、

ほぼ決まります。

 

・「昨日の件だけどさ…」

・「なんで、あれは…」

 

この一言で、

空気は一気に昨日へ引き戻される。

 

逆に、

 

・「おはよう。今日はここからだね」

・「昨日は大変だったね。今日は整えていこう」

 

この一言があるだけで、

空気は前を向く。

 

過去を切るか。

今日を開くか。

 

朝の一言は、

回復力のスイッチです。

 

回復力のある会社は、朝に“余白”がある

 

回復力のある会社の朝には、

少しの余白があります。

 

・雑談が一言ある

・深呼吸する間がある

・すぐに詰め込まない

 

この余白が、

人を立て直す。

 

逆に、

朝から詰め込む会社は、

回復できない。

 

昨日の疲れを、

そのまま抱えて、

また走らせる。

 

これが続くと、

人は静かに消耗します。

 

朝の空気は、生活にもつながっている

 

ここは、

経営だけでなく、

生活の話でもあります。

 

朝、

家を出るとき。

 

「今日、行きたくないな」

と思わせてしまう空気。

 

それが毎日続くと、

人生全体に影響します。

 

会社の朝の空気は、

社員の人生の一部を

確実に占めています。

 

だからこそ、

軽く扱ってはいけない。

 

カフェで、朝の光を浴びながら

 

カフェの窓から、

朝の光が

テーブルに落ちていました。

 

まだ柔らかくて、

可能性を含んだ光。

 

会社の朝も、

本来は、

こうであっていい。

 

完璧じゃなくていい。

でも、

立て直せる空気であってほしい。

 

あなたの会社の朝は、

どんな重さでしょうか。

 

昨日を引きずっていますか。

それとも、

今日を迎えに行けていますか。

 

空気を経営に活かすとは、

一日の始まりを、

少しだけ、

軽くしてあげること。

 

それは、

会社の回復力を高め、

人を長く、健やかに働かせる

静かな力になります。

 

今日の朝、

ほんの一瞬でいい。

 

会社に入ったときの

空気の重さに、

意識を向けてみてください。

 

そこに、

次に整えるべきヒントが、

すでにあります。

―勝田耕司

 

<透明資産とは?>
業績に影響する「空気感」を意図的に設計し運用する仕組みのこと。透明資産を取り入れた透明資産経営は、お客様との絆が深まり、従業同士の信頼関係が築きあげられ、商品・サービスの独自性が強化されます。そして、持続的成長につながる経営の仕組です。

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