透明資産とは?

【透明資産を見つけよう】日常に潜む「空気」を経営に活かす

皆さん、こんにちは。
透明資産コンサルタント勝田耕司です。

 

私たちは毎日を生きる中で、「空気」というものを肌で感じていますよね。職場の雰囲気、家族との時間、友達との会話、街の賑やかさ、あるいは静けさ。これら全部、目に見えない「空気」として、私たちの気持ちや行動に大きな影響を与えているんです。

 

でも、ちょっと考えてみてください。この「空気」が、実は皆さんの会社の成長や、皆さん自身のキャリアを築いていく上で、とてつもない価値を持つ「透明資産」になり得るってことに、どれくらいの人が気づいているでしょうか?

 

透明資産っていうのは、日常にある透明資産の〝源泉〟、つまり会社や組織、そして私たち一人ひとりが持っている、目には見えないけれど、確実に存在して、その価値を高めてくれる無形の財産を構造化したものです。

お客様との信頼関係、社員のやる気、チームの結束力、ブランドイメージ、そして日々の仕事の中で自然と生まれる「良い空気」そのもの、まさにこの「良い空気」を意図的につくる仕組みこそ透明資産なんですよ。

 

「空気」って、実はデザインできるんです!

 

「空気を読む」って言葉があるように、日本って「空気」をすごく大切にする文化がありますよね。でも、この「空気」って、ただ受け身で感じるだけのものじゃないんです。僕は、この「空気」は、皆さんが意図的に作り出し、育てて、そして経営に活かすことができる、「設計デザイン可能なもの」だと信じています。

 

たとえば、ある会社では、社員食堂のお昼休みに、役員が週に一度、フラッと顔を出して、社員と気軽に話す時間を作っているそうです。これって、別にトップダウンで何かを指示するわけじゃないんですよ。ただ、そこにいるだけで、普段なかなか話せない社員が、役員の人間性に触れたり、会社の方向性を肌で感じたりして、自分の仕事の意味を改めて考えるきっかけになっているんです。

 

社員からは、「社長が食堂に来てくれると、なんだかホッとする」「もっと頑張ろうって思える」なんて声が聞かれるそうです。これこそ、経営陣が意識して「親しみやすい空気」「風通しの良い空気」をデザインして、それが社員のエンゲージメント、つまり透明資産を高めている最高の例ですよね。

 

日常の「ちょっとしたこと」が、すごい透明資産になる瞬間

 

透明資産って、特別なイベントとか、大きなプロジェクトからしか生まれないわけじゃないんです。実は、私たちの毎日の生活の中にこそ、透明資産の〝源泉〟がゴロゴロ転がっているんですよ。

 

朝、会社に着いて最初に交わす「おはようございます」の声のトーン。同僚が困っている時に、サッと手を差し伸べる行動。休憩時間に交わす、他愛もないおしゃべり。取引先への丁寧な言葉遣いや、感謝の気持ちを伝える一言。これらって、一つひとつは本当に些細なことかもしれませんよね。でも、こういうことの積み重ねが、職場の雰囲気を良くして、チームワークを育み、お客様からの信頼を厚くしていくんです。

 

例えば、あるチームでは、毎日仕事が始まる前にたった5分だけ「今日のよかったこと」を共有する時間を作っているそうです。これって、仕事の連絡とは全然関係ない話ですよ。個人的なことでも、仕事のことでも、その日にあったポジティブな出来事をみんなが話すんです。

 

最初はみんな戸惑ったそうですが、続けていくうちに、チーム全体に温かい空気が流れ始めたそうです。「〇〇さんの新しい趣味の話を聞いて、私もやってみたくなった」「お客様から感謝の言葉をもらえて嬉しかった、と話したら、みんなが共感してくれた」なんて声が上がるようになったんですよ。

 

この「ちょっとしたこと」が、チーム内の心理的な安心感を高め、コミュニケーションをスムーズにして、結果的に仕事の生産性まで上げているんですから、すごいと思いませんか?

 

「見えない」からこそ、価値がある透明資産

 

透明資産の面白いところは、目には見えないし、数字にも表しにくいからこそ、他の会社が簡単に真似できない強みになるっていう点です。貸借対照表に載るような目に見える資産とか、特許みたいに形のある無形資産って、他の会社も分析して、真似しようとすることができますよね。

 

でも、「あの会社の雰囲気は素晴らしいな」「あそこの社員は、みんな楽しそうに仕事している」なんていう「空気」は、そう簡単にコピーできるものじゃないんです。

 

だからこそ、透明資産を意識して育むことが、会社が長く成長し続けるために、絶対に必要なんです。たとえば、社員が満足している会社って、辞める人が少なくて、新しい人を雇うコストも抑えられますよね。

 

そして何より、社員が自分の会社に誇りを持って、自分から積極的に仕事に取り組むことで、新しいアイデアがどんどん生まれてくるんです。これら全部、良い「空気」がもたらす素晴らしい恵みであり、会社がずっと成長していくための、強固な土台になるんですよ。

 

透明資産を育てるための、勝田耕司からのヒント

 

じゃあ、私たちはどうやって、この透明資産を日常の中から見つけて、育てていけばいいんでしょうか?いくつかステップをお話ししましょう。

 

  1. 「空気」を意識して「感じる」習慣を持つこと

 

まずは、皆さんの日々の生活や仕事の中で流れている「空気」に意識を向けることから始めてみてください。今日の職場の雰囲気はどうですか?会議室の空気は重いですか、それとも活発ですか?お客様との会話のトーンは?何か違和感を感じたら、それは「空気」が変わったサインかもしれません。良い「空気」を感じたら、なぜ良いのか、考えてみるのもいいですね。

 

  1. 「良い空気」の要素を具体的に探す

 

感じた「空気」の中から、「良い空気」を作り出している具体的な要素を見つけてみましょう。それは、笑顔ですか?感謝の言葉ですか?相手の話をじっくり聞く姿勢ですか?それとも、ちょっとしたユーモアですか?これらを言葉にすることで、また同じような良い空気を再現しやすくなりますよ。

 

  1. 「空気」を良くする行動を「試してみる」

 

見つけた「良い空気」の要素を、意識して自分の行動に取り入れてみましょう。例えば、「会議の最初に、みんなが意見を言いやすいように、まずはちょっとした雑談から始めてみる」「社内で誰かとすれ違う時に、積極的に挨拶をしてみる」とか。小さなことから試していくうちに、何が「良い空気」を生み出すのか、皆さん自身や皆さんの会社に合った方法が見つかるはずです。

 

  1. 「小さな変化」をみんなに「共有」して、「習慣」にする

 

試してみて生まれた「小さな良い変化」を、周りの人と共有してみましょう。「先日、〇〇をしてみたら、会議の雰囲気がすごく良くなりましたよね」みたいに、ポジティブな感想を伝えることで、その行動がチームや会社全体に広がっていくきっかけになります。そして、良い習慣として根付かせるための仕組みや文化を築いていくことが、すごく大事なんです。

 

透明資産は、皆さんの人生も豊かにするんです

 

透明資産の考え方って、会社の経営だけに限った話じゃないんですよ。私たち個人の人生においても、良い人間関係、前向きな気持ち、そして「自分らしさ」を表現できる「空気」は、計り知れない価値を生み出してくれます。

 

例えば、皆さんが何か新しいことに挑戦しようとしている時、周りの人が「君ならできる!」「応援するよ!」って背中を押してくれる「空気」があるのと、誰も関心を示さない、あるいは否定的な「空気」があるのとでは、結果って大きく変わってきますよね。この「応援の空気」もまた、個人の透明資産なんですよ。

 

私たち一人ひとりが、それぞれの場所で「空気」を作り出しています。家庭での親子間の会話、友達との休日の過ごし方、趣味のコミュニティでの振る舞い。これらの毎日の営みの中に、意識しなくても「透明資産」を育むチャンスが隠されているんです。

 

空気は「デザイン」できる、未来を創る価値

 

「透明資産」は、今の時代、ますますその大切さが増しています。モノや情報が溢れて、他の会社との差別化が難しくなる中で、「人の心を動かし」「人間関係を深め」「信頼を築く力」は、会社にとっても、私たち個人にとっても、かけがえのない大切な財産になるでしょう。

 

そして、この透明資産の源は、私たちが日頃、意識しているようで、実は見過ごしがちな「空気」なんです。空気は単なる感覚じゃなくて、皆さんが意図的にデザインして、育てることができる「未来を創る価値」なんですよ。

 

皆さんの日常の中に潜む「空気」に意識を向け、それを「透明資産」として捉え直すことで、きっと皆さんはより良い経営を、そしてより豊かな人生を築き上げることができます。

 

さあ、今日から、皆さんの周りの「空気」に耳を傾けて、その中に眠る「透明資産」を見つけ出してみませんか?

 

―勝田耕司

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