サスティナブル

危機の長期化で生まれてきた連帯の精神は フードロスの解決にも大きな力になるはず

〜危機の長期化で生まれてきた連帯の精神は
フードロスの解決にも大きな力になるはず〜

食べられずに廃棄される食品や
食べ残しの大量発生といった
「フードロス」の問題が、

コロナウィルス禍によって
新しい展開を見せはじめています。

この危機を乗り越えるには、

お互いを助け合うという
「思いやり」の気持ちが不可欠と
前回お話ししましたが、

危機の長期化にともなって
生まれてきた連帯の精神が、

フードロスの解決に
一つの方向性を生み出しつつあります。

2月末の安倍首相の突然の要請に
端を発した小中高校の休校。

学校で提供されていた
給食もストップし、

給食で使われていた
大量の食材が行き場を失いました。

これは生産者にとって
大きな打撃であるとともに、
フードロスを生む要因ともなります。

その食材を活用して生産者を救い、
フードロス削減にもつなげようという試みが
全国ではじまっています。

たとえば福岡の筑前町で
JAと地元の商工会などが共同で運営している
農産物直売所では、

ネギやキャベツを
ちゃんぽんの具材として
商品化し販売しています。

この野菜は
地元の小中学校の給食用に
生産していたもの。

他にも直売所のスタッフが
タケノコや山菜で煮物をつくって販売し、

休校中の子供の食事の世話に
悩む家庭から好評を得ています。

東京では、武蔵野市を中心とする
地域の生産者を束ねるJAむさしの
取り組みが注目されます。

学校給食用のキャベツが
大量に余る事態になったのですが、

これを急遽JAの
プライベートブランドである
「ムーちゃん餃子」に加工しました。

JAの支店や直売所の店頭では
生産者応援のPOPを掲示して販売。

生産者は今回の事態で
全量廃棄も覚悟したといいますが、

そうした生産者を救い、
地域の結束を生むことにも
つながっています。

「塚田農場」などを展開する
㈱エー・ピーカンパニーでは、

自社ECサイト
「おうち塚田農場」で、

店舗で使用する食材の
販売をはじめています。

生産者と直接つながる
六次産業化を進めてきた同社では、

今回の自粛にともない
全店休業中ですが、

食材の行き場がなくなれば
生産者にとって大きな打撃。

同時にこれは新たなフードロスを
生むことになりかねません。

そこで新しい食材の
販売ルートをつくり、

生産者に還元しようと
考えたわけです。

飲食店にとって、
仕入先や食材の生産者は
重要なパートナーです。

今回のコロナウィルス禍で
飲食店はきわめて厳しい状況に
置かれていますが、

それはこうしたパートナーにも
共通する事態です。

この危機を乗り越えるためには
強固な連帯が欠かせません。

それは同時に、
世界の人々にとって共通の課題である

フードロスを克服する
大きな力にもなるはずです。

ー勝田耕司

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