一人ひとりが「Well-Being」であること。
それこそがもっとも大切な透明資産
いまだ収まる気配のないコロナウィルス禍。このパンデミックで全世界が「平和であること」の大切さを強く感じるようになりました。
何を平和と感じるかは人によってさまざまですが、ひとつ共通することがあります。それは「幸福感」を感じることです。
では幸福感とは何でしょうか。
心身ともに健康であること、仕事のやりがいや生きがいを感じること。これもまたさまざまにありますが、もっとも大切なことは「自分がこうありたい」と思う存在であることではないでしょうか。
そのような幸福感を感じる状態のことを「Well-Being」といいます。Wellとは「よりよい状態」のことであり、心身がそういう状態にあること、そのために思考したり行動することがWell-Beingです。
それによって得られる幸福感は、性別や年齢、人種の違いを問わず人類共通のものです。
Well-Beingの大切さは、個人にとどまるものではありません。Well-Beingな人が集まれば、その組織には大きな幸福感が生まれ、組織全体がWell-Beingになっていきます。
このことはお店であれ企業であれ共通であり、その事業活動を通じてお客様や取引先に大きな幸福感をもたらすことができます。
これはまさしく、私が提唱してきた「透明資産」の考え方につながるものです。ビジネスにかかわる人(お客様も含めて)がWell-Beingであることは、最大の透明資産に他なりません。
考えてみれば、働く人が仕事を通じて幸福感を得られていれば、その結果は自ずとよい方向に向かうはずです。
飲食店でいえば、お客様のことを思って料理をつくり、サービスをするようになりますから、顧客満足度は向上していきます。そのことは結果として、客数や客単価の向上、売上高の増加となって表れます。
また、スタッフ同士の連携やコミュニケーションもよくなり、それによって作業効率が高まったり、収益性の向上が実現できます。顧客満足度と従業員満足度が高まり、その結果として業績が向上する。
こういう理想的な循環をつくるためには、組織がWell-Beingでなければなりません。それは同時に、お客様から選ばれる存在になるために不可欠なことといえます。
長引くコロナウィルス禍で人々が厳しい生活を強いられているいま、利用することで幸福感を得られる店は、お客様にとって特別なものだからです。
ではどのようにして働く一人ひとりがWell-Beingになり、透明資産をつくっていくべきか。そのために必要な考え方や行動を、これからコラムでお伝えしたいと思います。
ー勝田耕司
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